「すでにある商品を売るよりも、自分で考えたものを提案したい」と形のない“サービス”を提案できる無形商材の営業職を志望していました。そんな衣笠竜さんがLEOCに出会ったのは、就職活動中のことでした。
選考を通じてLEOCの社風に惹かれました。
「他社では選考やインターンではベテランの方が対応することが多い中、LEOCは最初から最後まで若手社員が担当してくれました。若い人が活躍している会社だと感じました」と話します。
入社後、最初に配属されたのは病院の事業所でした。
「病院の厨房がとても良い雰囲気で、“こういう環境を自分で企画して売りたかったんだ”と思いました。でもそれは、責任者の先輩が日々事業所でつくり上げた環境だと知って、営業よりも事業所をまとめる事業部長の仕事に魅力を感じるようになりました」と言います。
当初は事業所勤務の期間が長く、自分のキャリアが見えず悩んだ時期もありました。
「でも今思えば、事業所をいくつも経験できたのは大きな財産です。あの時期があったからこそ、今の自分があります」と振り返ります。
責任者として初めて大規模な社員食堂のオープンを任されたのは、その少し後のことでした。
「ずっと目指していた事業部長へのステップとして嬉しかったです」と笑います。
着任当初は、社会人になって初めて厳しく指導を受けたといいます。
「“自分のことで精いっぱいで、周りが見えていない”と指摘されました。新しい環境で戸惑っていたのは自分だけでなく、メンバーも同じでした。リーダーの自分が事業所のスタッフに向き合えていなければ、全体の雰囲気も不安定になるんです」と受け止めました。
「最近は“若者はすぐ辞める”と言われがちですが、本気で向き合ってくれる先輩がいることがありがたかったです。当時は物足りなさを感じていた自分にとって、あの言葉は大きなきっかけになりました」と語ります。
チームをまとめる上で意識したのは、一人ひとりと向き合うことでした。
「みんなが同じ方向に向くためには、対話を重ねるしかありません。自分の仕事よりも優先して話すようにしていました」と言います。
その結果、信頼関係が生まれ、異動の際には事業所スタッフに号泣で送り出されたといいます。
現在は20カ所の事業所を統括する事業部長として、チームを牽引しています。
「若くても多くの事業所を経験しているので、事業所に合わせた提案ができます」と力を込めます。
リーダーとして意識しているのは、「自分で正しいと思ったことは曲げないこと」です。「自分が信じた方向にチームを導く責任があると思っています」と語ります。
事業部長としての役割の中で特に大切にしているのは、人のモチベーションを高めることです。
「スタッフ一人ひとりが前向きになれるようなチームづくりを意識しています」と言います。
自身が事業所で培った経験をもとに、どんな環境でも前向きに働ける人財を育てていきたいと考えています。
「事業所で働くこと」に対して、学生の頃は少しネガティブな印象を持っていたと振り返ります。
「でも実際に現場に立ってみて、細かいことの積み重ねがすべての基盤になっていると気づきました。無駄なことは一つもありません」と語ります。
「現場を理解することは、将来どんなキャリアを歩む上でも必ず生きてきます。だからこそ、最前線での経験を大事にしてほしいです」とメッセージを送ります。
最後に学生へのメッセージとして、穏やかな口調でこう話しました。
「好奇心を持って何にでもチャレンジしてください。会社も社会も常に変わります。変化を恐れず、良い意味で“変わる前提”で考えてみると、きっと新しい視点が開けます」と語りました。
「一歩一歩積み重ねることが、結果的に自分のキャリアを強くしてくれます」と締めくくります。
※所属およびインタビュー内容は取材当時(2025年)のものです。