小学校2年生でサッカーを始めて以来、ずっとボールと共に生きてきました。
社会人になってからも仕事とサッカーの両立を本気で目指してきたという小山義隆さん。
「LEOC FC(現ONODERA FC)のチームのスローガンが“仕事もサッカーも本気。”まさに自分の考えそのものでした。どちらも手を抜かずに全力でやることに意味があると思っていました」と語ります。
LEOCを知ったのは、大学時代のコーチの紹介がきっかけでした。
「社会人でもサッカーを続けながら働ける会社がある」と聞き、選考を受けました。
一方で、J3のチームからも内定を受けていましたが、契約は1年ごと、怪我をすれば終わるという厳しい世界でした。
「プロになるという目標は達成できた実感がありましたし、コーチから“長く働けるキャリアを築く道を選んでもいい”と背中を押されました」と振り返ります。
こうして、小山さんはLEOCでの新たなキャリアを選びました。
入社後、最初に配属されたのは病院の事業所でした。
「サッカーで激しい練習をしてきたので、8時間勤務なんて楽だろうと思っていました。でも現実はまったく違って、想像以上に忙しかったですね。
初日は盛りつけの分量も分からず、全員の視線が自分の手元に集まって手が震えたのを覚えています」と笑います。
それでも持ち前の粘り強さで事業部長になりたいという目標に向かって、日々の仕事に食らいつき、学び続けました。3カ所の事業所、サポートチーム、業務支援部を経て、サッカーを引退し、現在は首都圏にあるヘルスケア業態の事業部長として活躍しています。
「事業所で働くパートスタッフは経験豊富な方ばかりです。スピードや技術で勝てなくても、自分には“何をすべきか考え行動する責任”があります」と強調します。
その意識が、チームに信頼を築く礎になっています。
サッカーを通じて学んだ一番大切なことは“懐に入る力”です。
「事業所の人が“助けてあげたい”と思ってくれるように、自分から距離を縮めることを意識しています。サッカーも同じで、相手の懐に入ることが欠かせません」と語ります。
事業所を頻繁に訪問し、スタッフと信頼関係を築くことで、離職を防ぎ、現場の安定につなげています。
「私のエリアでは、環境や人間関係が原因で退職した人はいません。それが業績の良さにもつながっています」と胸を張ります。
「やればやるだけ結果がついてくる。それはサッカーも仕事も同じです」。
現場での努力が数字として表れ、チームの成果に直結する瞬間に、何よりのやりがいを感じます。
今後は「みんなが楽しいと思える職場づくり」に挑戦したいと話します。
「楽しい職場ほど、良いチームになると思います。自分自身がONODERA FCの一期生なので、“ONODERA FC出身の人ってすごいね”と思ってもらえるようなキャリアを歩みたいです。後輩にとっても、そんな存在でありたいです」と目標を語ります。
最後に、サッカーに打ち込む学生へメッセージを送ります。
「プロを目指すのも素晴らしいことです。でも一度、長い人生を俯瞰して考えてみてください。どんな環境で、どんな人と、どんな生き方をしたいか――その答えを大切にしてほしいです。LEOCは“サッカーも仕事も本気”で取り組める会社です」とエールを送ります。
※所属およびインタビュー内容は取材当時(2025年)のものです。