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みんなの顔が見える関係づくりへ。第5回「レタスアート」開催

みんなの顔が見える関係づくりへ。第5回「レタスアート」開催

長野県北佐久郡などで農業を展開する有限会社トップリバーと、LEOCの流通子会社である株式会社レオックフーズが共同で実施した「レタスアート」。今回で5回目となるイベントの背景には、「日本の農業を盛り上げたい」という思いに裏打ちされた、強い信頼関係がありました。今回は両者の出会いから、レタスアートに取り組む理由、そしてその先に描く将来像へ迫ります。

トップリバーとは

永崎 亮太さま(左/トップリバー営農部 農場統括)と越知 俊明(右/レオックフーズ首都圏商品部)

4月28日(金)、レタスの定植日。八ヶ岳連峰を仰ぐトップリバー富士見農場で勢いよく作業を開始したのは、同社で普段農業に従事する若手農家(営農部)の方々でした。

永崎「(元々作業を予定していた)2日前は大雨でしたが、これだけ晴れてよかったです」

手際よく作業を進めつつそう語るのが永崎 亮太さま(営農部 農場統括)。若くして農業に従事するようになったのは、まさにトップリバーのおかげだったといいます。

永崎「周りに農家がいたわけではなかったのですが、大規模農業をやってみたくて、自分で調べてここに辿り着きました。他には、学校で農業の人手不足を学んだことで農家を志したり、農業で給料をもらいながら働ける会社を探したりした中でトップリバーにやってきた人が多いです」

実はトップリバーの大きな特徴が「若手農家の育成」。「農業人口の拡大」をミッションとして2000年に創設されたトップリバーは、今や卒業生50名以上・売上14億円以上という、全国有数の若手農家を輩出する企業なのです。

永崎「レタスやキャベツがメインなので、4月から定植を始めて、5月下旬に最初の出荷があります。長野は夏場の出荷量が鍵なので、その期間は遅くとも毎日朝3時起きで頑張っています。10月下旬に最後の出荷があって、11月は来年に向けた畑づくりです。12月の休み期間を挟んで年が明けると、栽培・経営に関する勉強をさせてもらいつつ、その年の計画を立てていく流れです」

農業に関する勉強と営農を両立しつつ、安定した給与を得られることが大きな魅力だというトップリバーでの仕事。それでも、普段向き合うのはあくまで長野の厳しい大自然です。

永崎「富士見は県内でも雨量が多く、圃場の石も多いのが特徴です。石は専用の機械で取り除きますが、雨だけはどうしようもありません。降った時に被害を最小限にできるよう、流水路や農薬などの管理を丁寧にやっています。それでも夏場は何かアクシデントがあって、夜通し作業・・・なんてこともありますね」

若手農家であっても容赦ない富士見の自然環境。だからこそ自然に負けない知恵や工夫が生まれ、確かな独立実績につながるのかもしれません。

一次産業を盛り上げたい

将来有望な若手農家が数集うトップリバー。しかしLEOCが取引を始めた理由は、人材の充足という部分にとどまりませんでした。

越知「トップリバーは富士見町、御代田町、川上村という3つのエリアで栽培を行なっています。大雨や雹害など、1か所で悪天候の影響を受けたとしても、他が同じ被害を受けていることは少ない。天候面でのリスクヘッジが取れていることが、安定供給に向けた大きな強みだと思います。
そしてもう一つの強みが『真空予冷庫』の設備を持っていること。葉物野菜を短時間で芯まで冷やすことで、鮮度を長く保つことができます」

こう語るのは、レオックフーズの青果担当である越知 俊明。取引先との「10年先を見据えた持続的関係」を志向するレオックフーズにとって、安定供給に向けた創意工夫を続けるトップリバーは、まさに理想的なパートナーでした。

現在はキャベツやレタスなどの葉物野菜を中心に取引しているトップリバー。その主力商品を用いたレタスアートは、一体どのような経緯で始まったのでしょうか。

越知「最初はちょっとした立ち話だったと聞いています。以前水田の稲で制作された『お米アート』をテレビで見たことがあり、同じように生産者さまと一緒に何か面白い取り組みができたらと」

ささいなきっかけで2016年に始まったレタスアート。しかし取引と共に信頼関係が深まるにつれ、双方に「一次産業をもっと盛り上げたい」という共通意識が芽生えていきました。

越知「これまでの給食事業者は、食材そのものにスポットライトがあたりづらい部分がありました。今回のような産地と協働した取り組みを通じて、生産者の顔が見える、風通しの良い給食会社を目指していきたいです。
一方で生産者さまからは、『農業のイメージを変えたい』という思いを伺っています。農業というとどうしても大変そうなイメージが先行してしまいますが、それ以上に『農業って楽しそうだな』という前向きなイメージを伝えていきたいです」

悪天候を乗り越えて

レタスアートのお披露目と収穫の予定日は6月9日(金)。ところが台風2号による雨天が5月末から続き、生育は遅れ気味に。なんとかお披露目自体は決行となったものの、当日の収穫は中止となってしまいました。

図らずも自然の厳しさを思い知ることとなりましたが、当日は雨が止み、昼ごろから梅雨の晴れ間も垣間見える天気に。双方をつなぐ仲卸業者であり、レタスアートにも長年ご協力をいただいてきた株式会社多摩勇代の皆さまも参加され、無事にレタスアートの撮影を実施することができました。

「今年は天候に恵まれない部分はありましたが、無事に実施でき嬉しく思っております。レタスアートは生産者の取り組みを消費者の皆様にアピールできる貴重な機会です。消費者の声に直に触れられるLEOC様とのつながりを、今後とも大切にしていきたいです」(トップリバー商品部 鎌田 亮仁さま)

「コロナ禍が明け、2019年以来となるレタスアート実施となりました。生憎の天気とはなりましたが、今後も生産者であるトップリバー様、仲卸会社である弊社、お客様に食事を提供されるLEOC様の3社が緊密に連携して、しっかりと取り組みを続けてまいりたいと思います」(多摩勇代営業本部 黒川 勇大さま)

その後収穫は6月18日(日)に実施。お披露目の日にはやや小ぶりだったレタスも、この日までには立派に成長。収穫後、LEOCが受託運営する首都圏の社員食堂や有料老人ホームの事業所へ送られていきました。

有機的な繋がりへ

生産者・仲卸・給食事業者による深い信頼関係があってこそ、開催を重ねてくることができたレタスアート。その関係を活かし、次に目指すのは「生産者と消費者の直結」です。

永崎「LEOCとの取引で画期的だったのは『自分たちの野菜が誰に届いているのか分かる』ということです。また『こんな野菜が欲しい』というご意見をいただくことで、お客様に合わせた数量や規格に調整することもできます。今後はLEOCの調理師の方に足を運んでいただいたり、逆に私たちが給食の事業所へ足を運んだり、より有機的な繋がりを目指していきたいです」

越知「いま社員食堂などで取り組んでいる『生産者の顔が見える企画』で、7月にトップリバーさまを取り上げる予定です。トップリバーさまのレタスを使ったフェアメニューを提供し、ポスターなどで『今日の野菜がどこから届いたのか』を知っていただく企画です。
生産者の方々にも食堂へお越しいただいたり、当日召し上がった方々の声をフィードバックしたりすることで、よりお互いのニーズに応える関係づくりを目指していきます」

私たちが何気なく手に取る食材に刻まれた、たくさんの人々の思い。LEOCはその思いを一皿に込めるとともに、その一皿に関わる人々の願いが叶うような繋がりを大切にしていきます。

 

《有限会社トップリバー ホームページ》
https://www.topriver.jp/

《株式会社多摩勇代 ホームページ》
https://www.tamayudai.com/

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